MRP処理概要

1.MRP処理フロー

MRP所要量計算を実施し、負荷調整から製造指示及び調達品の発注処理に至るプロセスと、在庫照会の見え方を解説します。

2. MRP対象データ

以下の三つのルートから、MRP処理のインプットデータを作成できます。

2-1. 製番入力画面

【画面の場所】メニュー > 見積・受注・出荷 > 製番入力

製造区分を「MRP手配」に変更し、「更新」ボタンをクリックします。

2-2. 受注製番入力

【画面の場所】メニュー > 製番 > 製番入力

製造区分を「MRP手配」に変更し、「更新」ボタンをクリックします。

2-3. 生産計画入力

【画面の場所】メニュー > MRP > 生産計画入力

■PM-Xの部品構成照会

■仕掛:500を所要量計算した時の引当リスト
PM-X05は7月1日に不足数1,880を表示しています。

 

【項目説明】

表示対象:品目マスターの調達区分が「8:MRP製造」の品目

■抽出条件

項目 説明
引当へMRP計算結果を含める 所要量計算後、在庫引当により不足数を表示します。(中間品が対象)
引当へ需要予測データを含める 需要予測データを含めて引当行に表示します。
すべての倉庫を対象に在庫数を表示する 在庫推移にすべての現在庫数を含めて表示します。
(主たる倉庫以外は所要量計算対象外)
有効在庫マイナスのみ 有効在庫がマイナス品目のみを表示します。
有効在庫が適正在庫を下回る 有効在庫が品目マスタ内「発注点数量」が登録され、
その数量が下回るもののみ表示します。

■品番・品名列のアイコン

■明細行

項目 説明
引当 受注品は「出荷予定日」、製造品は「必要日」に出庫予定数が表示されます。
仕掛 生産計画済みまたは製造未完了分が表示されます。
在庫 以前が現在庫を表示し、前日在庫数+仕掛数-引当数=当日在庫数にて、未来の在庫推移を表示します。

※完成品の在庫照会例
生産計画入力画面と対比ください。

 

【計画入力と計画確定 手順】
①計画行に計画数を入力します。
②画面右上の拡張機能をクリックします。

③確定分を選択します。
④「生産計画を確定する」ボタンをクリックして完了です。

計画行から仕掛行へ移動します。

 

3. MRP所要量計算処理

【画面の場所】メニュー > MRP > MRP所要量計算処理


入力元
①通常→製番入力
②受注→受注製番入力
③計画→生産計画入力
※製番の先頭にZが付加されます。

製番を指定して計算する場合の処理画面

対象にチェックを付け『①MRP所要量計算を実行する』ボタンで計算処理が完了します。
※計算結果を使用しない場合のみチェックを外します。

各機能解説

製造予定リスト
各計画オーダーの部品表と計画数より、下位の製造品(外注品含む)の製造予定を在庫引当後、不足分の製造予定を算出します。

使用例)中間品:BX001の在庫70を設定した場合:製造オーダーが少なくなります。

中間品に関して、製造ロットなど、”まるめ処理”がされます。
なお、計画オーダーに関しては計画者の意思が入るため、まるめ処理は実施しません。
※まるめ処理は、別紙部品表関係資料をご確認ください。

引当リスト
製造予定より部品展開し、必要数を求めます。そして、在庫を引当後に不足数を求めます。

使用例)ZX003の在庫44が計上され、引当数に44が表示され、不足数が減されました。

欠品リスト
引当リスト内の不足分から、調達区分=”在庫”分を抽出しています。
それは、発注手配対象となる品目になります。

発注予定リスト
欠品リストの中から発注区分”自動発注”の品目を表示しています。
この中から、発注予定日が近づいている、または過去日付となっているものは至急手配が必要となります。

※発注予定日は、発注納期から調達リードタイムの日数により計算されています。
※発注納期設定はシステム設定により前日の設定が可能です。
【画面の場所】メニュー > システム設定 > オプションタブ内

4.負荷調整処理

MRP処理の製造予定より、各ワークセンター、工程に負荷を山積し、ガントチャートとして表示します。
【画面の場所】メニュー > MRP > 負荷調整処理(MRP)

負荷調整の操作方法

『固定を解除する』をクリックし、日付の色のついた”バー”を変更する日付にドラッグすることで移動が完了します。
最後に『保存』ボタンをクリックします。
【変更前】

【変更後】

①負荷調整を実施し、保存及び”日程を固定”クリックし、固定にします。
②MRP画面を再表示します。
➡製造予定に調整した日程が反映されます。
※着手日が調整後の日付に変更している事が分かります。引当リスト/欠品リスト内の必要日も前倒しされます。

発注予定の再作成方法

①MRP所要量計算処理を開き、『①MRP所要量を計算する』か『③発注予定を作成する』を実行します。

調達部品の納期が欠品リストの必要日前日に設定されています。

5. 製造確定処理と発注確定処理

MRP処理により、予定となったデータから確定処理をします。

5-1. 製造確定から製造指示へ

① 製造確定処理


※製造確定処理

作業指示書発行画面

※ピッキングリスト発行画面と払出照会画面

※外注先への発注入力と支給品払出処理

5-2. 発注確定から注文書発行へ

① 発注確定処理

注文書発行画面

6. 在庫照会とMRP

外注先在庫照会

発注入力(構成)処理と連動しています。


支給処理を実施してない状態である為、出庫予定と入庫予定にて表示しています。

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